徳島県三加茂町の「加茂の大クス」 (2001.10.27)


 幹周から言えば20位以下であるにもかかわらず、国の特別天然記念物に指定されている木である。実際に眺めてみれば、そのわけが解る。原野にただ一本、孤塁を守る大楠で、その均整のとれた姿は、ほれぼれする。樹形の美しさ、立地の良さは、まさに日本一である。根周りは20m、幹周り13m、樹高25mである。樹齢1000年余とされるにもかかわらず、幹には空洞などが全くなく、樹勢は旺盛を極める。周囲は農地で、田植えの頃、収穫の頃、山が紅葉に染まる頃、冬の雪の頃、四季折々それぞれに美しい姿を見せてくれることであろう。
 徳島本線の阿波加茂駅で降りて北東に1km程の地点にある。三加茂町の誇る木であるので、道行く人に聞けばすぐに親切に教えてもらえる。なお、四国の巨木については、「四国の巨樹・銘木」という、素晴らしいページがあり、ここでも加茂の大楠が詳しく紹介されている。




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