京都市東山区の「新熊野神社の大樟」 (1998.9.12)


 京都府で2番目に大きいクスノキとされる。京都東大路の今熊野でバスを降りると目の前に新熊野(いまくまの)神社があり、鳥居の南に鬱そうと聳えているのが大樟である。「大樟さん」はご神木で信仰の対象となっている。お賽銭箱があり、その横に大樟の一部とおぼしき枝が立ててあり、「両手でなでてから木の穴にも手を入れて下さい」とある。多くの人々が木に触れるのであろう、表面はツルツルになっている。
 新熊野神社は後白河上皇によって永歴元年(1160年)に創始された。現在の本殿は1673年に造営された物で、熊野本宮の証誠殿と同じ造りになっており京都市の文化財に指定されている。
 樹高26m、幹周り6.7mで、後白河法王のお手植えといわれるから、樹齢840年程度になるが、樹勢は旺盛である。



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