長野県東御(とうみ)市の「白鳥神社のケヤキ」
(2016.4.10、葭谷さん)


 春の信州路を旅された葭谷さんから、北国街道海野(うんの)宿にある「白鳥神社のケヤキ」の写真を送っていただいた。葭谷さんは日本全離島巡りを志し、日本全有人島434島のうち429島を、ほぼ10年をかけて制覇された。その間に多くの「離島の巨木」を投稿していただいた。今は島だけでなく本土も巡っておられるようである。
 さて、送っていただいたケヤキの写真には「御神木」とあるだけだが、名称は一応「白鳥神社のケヤキ」とした。幹周り7.3m、樹高35m、推定樹齢は700年とされる。白鳥神社社叢は東御市の天然記念物に指定されている。
 白鳥神社は海野宿と田中宿の間にあり、1181年木曽義仲が平家討伐のため都に向けて挙兵した場所であるとされる。挙兵に当たっては土地の豪族海野氏の支援が大きかった。白鳥神社は海野氏の氏神であり、後に真田氏の氏神ともなった。江戸時代、海野宿は北国街道の宿場町として栄え、北陸方面から参勤交代をする大名達の宿でもあった。今も海野宿は昔の面影を残し、「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けている。
 北陸新幹線あるいはしなの鉄道線の上田駅で降りて、千曲バスの佐久上田線(1日5本)に乗り、白鳥台で降りる。しなの鉄道を横切って南下すると白鳥神社で、その西側に海野宿の建造物が続く。しなの鉄道の田中駅で降りて、線路沿いに西北西に約2km歩いても良い。

葭谷さんに送っていただいた写真(2016.4.10)




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