大阪府能勢町の「野間の大ケヤキ」
  (2002.9.7)


 久しぶりの再会である。1997年に初めてこの木を見たときには、感動した。こんなに雄大な木が、私の育った大阪の北部にあったことをそれまで知らなかった。樹高30m、幹周り11.95mは全国第6位の幹周である。形の良さと、樹勢の確かさを加えれば、全国一と言えるのではないか。
 戦後すぐの頃は、能勢電鉄というと、イノシシを撥ねる程の山間を走る一両だけの電車だった。そのまだ奥の能勢町は、子供には、北海道ほども遠いところだ。その山間の暮らしを1000年以上にわたって眺め続けてきた木である。今は、里人に大切にされ、次第に近代化していく野間の集落や盆地、そして山々を静かに眺めている。山はやがて、いつものように紅葉に染まる。
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