兵庫県丹波市柏原町の「木の根橋」 (2015.11.26)


 奥山ご夫妻の車に乗せていただいて、18年ぶりの「木の根橋」訪問である。柏原町はこのケヤキの故に「第1回巨木を語ろう全国フォーラム」が開催され、木の根橋を写したテレホンカードも売り出された。久しぶりに見るケヤキの樹勢は衰えておらず、のびのびと育っていた。前回に写真を撮ったときには、25KB画素のデジカメしかなく、見辛い写真しかup出来なかったが、今や数MBの写真が難なく撮れるようになった。
 このケヤキは樹高30m、幹周り8mで、樹齢は600年以上と推定され、県の天然記念物に指定されている。木の根橋は幅6mの奥村川をまたいで、後ろの旧柏原町役場に繋がっている。今は丹波市柏原支所として使われているが、大正・昭和初期を連想させる瀟洒な建物である。
 柏原町は織田信長の弟の織田信包(のぶかね)が開いた街である。3万6千石の藩であったが、後継が無く三代で廃藩となった。しかし、後に信長の次男の子孫に当たる織田信休(のぶやす)が大和松山藩から国替えとなって明治維新まで柏原藩を治めた。木の根橋を中心とする1km四方に多くの歴史的建物が残っているので、ゆっくりと時間をとって散策したいものである。
 木の根橋は、JR福知山線の柏原で降りて、駅前通を北に進むと直ぐである。少し東に歩くと陣屋跡や民俗資料館がある。気の利いたレストランや喫茶店もあって楽しい。

ケヤキの太い根


高さとのバランスも良い


川に降りると、この通り


横に伸びた太い根が立派な橋になっている


後ろは、昭和10年建築の旧柏原町役場


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