山形県最上町の「権現山の大カツラ」 (2001.12 小森さん)


 最上町には、カツラの巨木が多い。カツラは、幼木の時には1本の木で、葉や樹皮が綺麗であるが、年を経るとヒコバエが次々と育って、木の束のようになる。やがてこれらが癒着し、幹周20mを超す巨木に育っていく。最上町の権現山の大カツラは、樹高40m、幹周20mで、樹齢数百年と推定されている。環境庁の最新版の調査によると、単幹では日本一のカツラとされる。近くの真室川町には地蔵鞍の大カツラ(20.2m)、女甑山の大カツラ(13.4m)、高坂の大カツラ(16.3m)、等がある。このカツラは主幹にこぶを持ち、数本の幹が上に向かって伸びている。木の中心には空洞がある。
 JR陸羽東線の大堀駅で降りると、白川に沿って8kmほど上流が東法田で、道の北西方の山中にある。近くには日本一の東法田のアカマツもある。


根方は巨大で、中央の空洞に大人がすっぽり入る程である


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