山梨県上野原町の「軍刀利神社の大桂」
 (2003.3、林さん)


 林さんから軍刀利(ぐんだり)神社の大桂の写真が届いた。若葉がとても美しい。
 以前に小森さんからもこの大カツラの写真を頂いたが、時期が冬で葉をすっかり落としていた。今回の林さんの写真は2枚を合成したものと言うことであるが、上手にしてあって違和感がない。詳しい説明を付けていただいているのでご紹介しよう。
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長寿のむらで知られる山梨県棡原の「軍刀利神社」の奥社にある大桂をご案内します。 山梨県、神奈川県、東京都の県境、三国山の麓にある日本武尊に由来する「軍刀利神社」の奥社にある大桂の大木。圧倒的な存在感があります。10月桂の木は、甘い香りをあたり一面に漂わせていました。次男に言わせるとグリコキャラメルの匂いだそうです(笑)。縦に2枚写真を撮って合成してみました。ちょっとあわてて継ぎ目が出たのはご愛敬。

山梨県指定天然記念物(昭和36年12月7日指定)
北都留郡上野原町棡原井戸、軍刀利神社奥宮の社殿前にあり、県内同種のうち最大。
推定樹齢500年、高さ33m、目通り9m、根回り14m。
この木の根元から冷たい清水が絶えることなく湧き出ることから「水の木」と呼ばれています。<上野原町教育委員会>

交通:JR中央線上野原駅から富士急山梨バス上野原-井戸終点井戸下車徒歩30分
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 軍刀利神社についての説明も添付していただきましたので、最下段に載せました。
なお、林さんはトレッキングのホームページを開いておられます。


●軍刀利神社
 神社の石段の下には次のような説明が書かれています。(一部省略)
 「人皇七十代後冷泉帝御宇永承三年(1049)五月創立当初三国山頭に座し、武州桧原郷、相州佐野川郷並棡原郷の総鎮守と称せられたが野火の災に罹り延徳年間現今の地に遷座す。軍神として広く信仰を集め特に武門の崇敬は篤く、武田信玄は自画讃水仙図の軸を奉納。岩殿城主小山田家は累代当社を崇敬し、七代の主信有は享録三年(1531)郡内に侵入した北條軍迎撃の出陣に当り戦捷祈願をし、矢坪坂にて是を撃破せしむ。御神徳に感じ金百両を寄進す。上野原郷豪族加藤氏、小菅遠江守信景累代の主年々神社維持費を幕末に至るまで奉献す。甲斐国志には「軍荼利夜叉明王社棡原村井戸鎮守永正八年(1511)鰐口有銘略之寛永九壬申(1633)年棟札あり略云々」とあります。
 現在は厄除け招福、縁結びの神として、全国的に有名な神社です。尚寛永九年(1633)社再建の折りの棟札に、神主石井勘五郎大工日原村佐五右エ門の名が見られます。


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