兵庫県篠山町の「藤坂の大カツラ」 (1998.7.25)


 環境庁調査によると、兵庫県で最も幹周りの大きい巨木は「藤坂のカツラ」である。 カツラの木は、枝を束ねるような形で太くなっていくようだ。 最も大きい岩手県軽米町のカツラは、幹周15m以上の大きさである。藤坂のカツラは 全国で7番目にランクされている。
 今回は、友人夫妻(写真の二人)の車に乗せてもらって、大カツラを目指した。 大阪府池田市から173号線(能勢街道)を北上する。能勢町から兵庫県に入り、 さらに京都府との県境近くで、三叉路を西紀町方向への細い道に入る。 藤坂村の春日神社を過ぎてしばらく走ると、左手に「藤坂の大カツラ」の道標がある。 ここで車を捨てて、道なりにどんどん山に入っていく。5分ほど登ると 右手に道標があり狭い山道にと導かれる。道は急坂で、所々丸太の階段が作ってある。 昼なお暗い森の中を5分ほど登ると、前方に巨大なカツラが姿を現す。 (途中でマムシを見かけたので要注意!)。
 さすがに、兵庫一の巨木である。近寄ると、人が小さく見える。樹高20-38m、 目通り幹周13m、15本以上の太い枝からなっている。毎年5月10日に 藤坂の春日神社で行われるお祭りには、この木の枝を切って祭礼に用いる と言うことである。古くから村の人たちに大切にされてきたことがわかる。




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