秋田県仙北市角館町の「岩橋家のカシワ」 (2010.8.28、松村さん)


 カシワの巨木は余り多くは知られていない。比較的名の通ったものは北海道と東北に多い。松村さんが送ってくれた岩橋家のカシワも秋田県である。以下は、松村さんによる解説です。
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岩橋家のカシワ (2010.8.28)
 角館の武家屋敷の並びに岩橋家がある。岩橋家は会津時代から芦名家の譜代家臣であった。屋敷は明治の大火の際も類焼を免れ江戸時代の屋敷の趣を残しており、庭にはシダレザクラ、マツ、カシワ、クリなどが植えられている。カシワの木は推定樹齢300年、樹径1.03m(樹周 3.23m)、樹高 22.5mの巨木であり、仙北市指定天然記念物である。大通りからはマツ、シダレザクラと競うように茂みを見せている。
 ところ:秋田県仙北市角館町東勝楽丁 岩橋家 (電話 0187-54-3441)
 アクセス:秋田新幹線 角館下車 徒歩15分
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 なお、岩手県紫波町の「勝源院の逆ガシワ」は地表を幹がくねる変種で幹周り5m、国の天然記念物である。また、青森県五戸町の「上村のカシワ」は幹周5.4m。北海道にはカシワの巨木が多いが、その一つ、様似にある「観音山のご神木」(幹周4.5m)は西村さんからの投稿があり掲載中である。

スマートな長身のカシワである



シダレヤナギと共に、武家屋敷の塀を通して見える。


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