北海道様似町の「観音山の御神木」 (2003.9.2、2003.10.28、2004.2.9、西村さん)


 新年最初は、北海道様似町観音山の大柏である。これで、西村さんによる北海道の巨木集も20を数えることとなった。
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日高海岸に沿った漁港の町、様似町。その港の国道をはさんだすぐ前の山の上に観音山公園があり、海を見下ろす展望台からは雄大な日高海岸が一望できます。公園の入口に奇怪な形のカシワの巨木があります。孔だらけ、瘤だらけ、枯れた細枝が密生して毛むくじゃらに見える怪木で、観音山の守り神です。文献によれば、幹周449cm、樹高12m、推定樹齢400年以上、カシワとしては道内の6番目の巨木です。標板には
「観音山の御神木記念保護樹木
この木は、樹齢400年以上と推定されるカシワです。明治28年蝦夷三官寺、等樹院中興の祖である塚田順田氏が三十三観世音の石像を安置したことから、この山を観音山と呼ぶようになりました。それ以来、頂上に生育していたこの巨木は御神木として崇拝され、地域の人々に親しまれています。昭和48年3月17日指定  北海道」 とあります。
 写真は03/9/2、03/10/28、04/2/9 のそれぞれに訪れた時のものです。この山はアイヌの人たちの聖地の一つでもあったようで、山頂にはアイヌチャシの記念碑もあります。日高海岸は北海道の中でも雪の少ない温暖な地域ですので、カシワのこの巨木もずっと長生きして欲しいものです。
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 苫小牧から出るJR日高本線の終点が様似である。様似で降りると、西方2kmほどのところに漁港が広がっており、その北に標高101mの観音山がある。終点の一つ前の西様似駅で降りる方が近いが、タクシーを拾うなら様似で降りて3-4kmの距離となる。

9月の木


10月の木


2月の木


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