静岡県函南町の「函南原生林のアカガシ」 (2001.9、瀬川さん)


 箱根の南の函南町にある「函南原生林」は、江戸時代から永らく樹木の伐採が禁止されていたため原生林の趣を残している。今は200ha以上の面積が保護されており、500種以上の植物が繁茂している。海抜500-800mの山道は、学習の森として整備され、幾つかの巨木に巡り会うことが出来る。前のページでご紹介した「日本一のブナ」はこの森の王者であるが、アカガシの巨木も見事である。その写真が瀬川さんから届いた。
 以下は瀬川さんのお便りです。
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 樹種について一言。川崎市に住む小生にとって、函南原生林の樹種は特異に思えます。高木はブナ・アカガシ・ヒメシャラ・ケヤキ・カエデが主です。中でもアカガシは一部で鬱蒼と群生しており見事です。
 ミズナラ・コナラ・クヌギといった見慣れた落葉樹やマツ・スギ・ヒノキといった針葉樹は皆無です。標高が高い(550m〜850m)からでしょうか、この地帯に多いビャクシン・ホルトノキ・クスも皆無です。不思議です、原生林だからでしょうか?写真のアカガシですが、NO1,NO2と名付けられた二本の巨木です。どちらもアカガシらしく通直しないで幹の途中から太い枝を四方に延ばしています。
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 なお、交通については、「函南原生林のブナ」をご覧下さい。

NO2:目通り太さ5.4m,樹高16m,樹令700年


NO1:目通り太さ6.0m,樹高20m,樹令700年、幹は通直せず枝張り20m


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