宮城県仙台市の「苦竹のイチョウ」 (2000.10.17)


 仙台市内に宮城県で有数のイチョウの巨木がある。 仙台駅から出る仙石線の宮城野原駅で降りて、国立仙台病院の東に出ると 道の向こうに大きなイチョウが見える。仙台駅からもそう遠い距離ではない。 苦竹地区は、以前、軍の駐屯地があったところである。
 イチョウは樹高32m、幹周8m、推定樹齢1200で、国指定の天然記念物と なっている。 見て驚くのは無数に垂れ下がる気根である。高さ3m位の所から 大枝がいくつも水平に出ているが、いずれも沢山の太い気根を垂らせている。 大きなものは直径50cmほどもあり先端は地面にとどいている。 昔から「乳イチョウ」とも呼ばれてきた所以である。聖武天皇の乳母の 紅白尼の遺言でここに植えたと伝えられる。
 仙台在住の佐藤さんと一緒に行ったが、初めて見たと言うことであった。 近くに巨木があっても案外知らない人が多いようだ。




木々のリストへ戻る