熊本県植木町の「滴水のイチョウ」 (2002.2、瀬川さん)


 瀬川さんの旅は熊本に入る。熊本の植木町滴水(たるみず)に有るイチョウは、幹周が樹高35m、12.5m(環境庁調査)であるが、5本の株の集合であるので、主幹の大きさからは、小国町にある下城の公孫樹(10.0m)に及ばない。しかし、背が高く、屹立した様は見事である。瀬川さんも、「背の高いイチョウが冬の青空に映えてきれいでした。」と感想を述べて居られる。
 鹿児島本線の植木駅で降りて、北に歩くと約2kmに滴水の集落があり、そこの東屋敷と言うところにある阿弥陀堂にイチョウが控えている。
 熊本県の指定天然記念物で、教育委員会の銘板に依れば、樹高42m、幹周14mとある。この場所には竜雲庵という寺があり、平家の落人の墓標としてイチョウが植えられたと言われている。また昔、門三郎という若者がイチョウの木を切ろうとしたところ、夢枕に美女が現れて切らないように頼んだ。この美女は木に住む白蛇の化身であったという話も残っている。



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