熊本県美里町の「福城寺の大イチョウ」 (2010.3.31、田平さん)


 田平ご夫妻から送ってもらったもう一枚は、驚くほどの大イチョウである。1991年版の環境庁調査や2000年の第6回調査からも漏れているのが不思議である。樹高25m、幹周15.2mは、青森県にある法量のイチョウや宮田のイチョウ(幹周14.7m)を抜いて、全国第2位の幹周である。(第1位は北金ケ沢のイチョウで幹周22m)。美里町の天然記念物に指定されている。
 福城寺は標高753mの甲佐岳の中腹にあり、イチョウのある社寺は標高430mの所にある。810年の開基と伝えられる。平重盛によって再興され、一時は16の寺坊があったと言われる。釈迦如来像は恵心僧都の作で、国指定重要文化財となっている。
 ここも車でないと行くことは難しい。九州道の松橋で降りて218号線を美里町に向かう。美里町を過ぎて6km程度で金木の信号がある。ここを左折して約3km、甲佐平簡易郵便局を行き過ぎたところで右手後方に入って、細い山道を登っていくと、やがて終点の福城寺に着く。バスを使う場合には、まず熊本駅からイオンモール熊本クレアまでバスに乗り、ここから砥用行きに乗り換えて、砥用(美里町)まで行く。ここからは、タクシーを使うしか方法がない。

思わず見上げてしまう巨大さ



ちょっと近づく


少し遠望


更に後ろに下がる


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