岡山県奈義町の「菩提寺のイチョウ」 (2001.9.4、山本さん)


 岡山県最大の幹周を持つ木は、岡山県の北部、奈義町にある「菩提寺のイチョウ」である。この夏に蒜山に行ったときに訪れる予定をしていたが、時間が許さず駄目になり残念に思っていた。そのイチョウの写真を巨樹研究室の山本さんが送って下さった。
 樹高42m、幹周り13.48mで、樹齢は800年と称される。もちろん国の天然記念物で、全国でも4位にランクされるイチョウの巨木である。菩提寺は鳥取との県境に聳える那岐山(1240m)の中腹にあって標高600mである。役の小角が開いた山岳寺で、後に、僧行基が十一面観音像(現在の本尊)を安置されたと伝えられる。現在は浄土宗のお寺で、法然上人が9歳から13歳まで修業と言われている。
 車がないとアクセスが難しいが、岡山から出るJR津山線の終点、津山の中鉄バスセンターから、行方または馬桑行きのバスが1時間に1-2本程度出ている。また、中国自動車道の美作インターからも豊沢(奈義町の中央)行きのバスが1時間に1本程度ある。奈義からはタクシーで細い道を菩提寺まで登ることになる。
 写真の撮影と以下の解説はいずれも山本さんです。

 正面から:一応標識のある方を正面としました。余りに樹勢があり枝が横に広がっておりますので、横画像と致しました。前に見た「苦竹のイチョウ」と比べ、こちらの方が相当レベルが上とみました。大きさ・健全さ・迫力など数段上と思いました。


 裏側から:こちらの方は、気根が良く分かります。気根の数では、苦竹と同じぐらいかも知れません。なお、撮影位置をもう少し右側へ行き全景を撮りたかったのですが(右後は崖でした)これが精一杯でした。


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