福井県鯖江市の「三峯の大イチョウ」 (2004.6、廣野さん)


 鯖江市の廣野さんから巨木と木の花の写真を送って頂いた。
 廣野さんのメールには次のように書かれている。「...1973年に県指定天然記念物となった根回り8mの大イチョウが1981年の豪雪で折れて指定解除となったがその分身を植え、再生したもの。乳の出るイチョウとして有名だった。...」。以下に少し詳しく説明しましょう。
 鯖江市中心部から北東に7kmのところに「城山」がある。 南北朝時代に新田義貞の弟の脇屋義助の城があったので城山と呼ばれている。城山は3つの尾根が合流した形になっているので三峯とも呼ばれており、昭和の初期までは一乗谷とを結ぶ交通の要衝として、かなり大きな村落があったが、今は廃村となっている。
 この三峯の集落には昔からよく知られた大きなイチョウの木があった。残念なことに昭和56年の豪雪の際に倒れてしまったが、その木の一部を埋め直したところ、新しい枝が芽吹き、写真で見るような立派な木に成長した。今は、三峯集落跡から、城山山頂に至る遊歩道の良い目印となっている。
 城山へは、鯖江インターチェンジの東3kmのところにある25号線を北に走り、戸の口トンネルのすぐ手前を右折して林道を4km程進む。終点が旧三峯集落跡であり、ここに三峯の大イチョウがある。


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