北海道浦幌町の「厚内のハルニレ」 (2004.6.17、西村さん)


 西村さんからは、昨年からの課題であった厚内のハルニレの写真が届いた。冬の写真は既に頂いていたが、夏になったらと言うことで、首を長くしていた。以下は西村さんによる説明である。
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 幹周600cm、ハルニレとして道内第2位です。ある文献には幹周620cm、樹高26m、樹齢300〜350年、全国5位とあります。冬枯れの写真は2004年2月10日、葉のある写真は2004年6月17日に訪問したものです。昔はもっと背の高いハルニレらしい樹形だったと思われますが、幹の上部で腐食が進んでしまったようで、今はご覧のように無残な有様です。しかし、下部は葉も良く出ており、幹の近接写真でもまだまだ健康な様子が分ります。冬は雪で傍まで行けません。夏は大型の蕗などが密生し、やはり傍まで行くには苦労します。大型車両が昼も夜も走り回る幹線のそばですので、排気ガスなどの影響もあると思われますが、このあとも元気で生き抜いて欲しいものです。
 十勝支庁浦幌市街から釧路方向へ国道38号線を行きます。15〜20分ほど。トンネルが連続します。3つ目の上厚内トンネルを越えたところに信号があり、右は厚内海岸へ向かう道道です。曲がらず国道を300mほど行くと右側、道路から20m程離れてこの巨木があります。山の中の平坦な直線道路ですので、ドライバーは速度を出すのに忙しく、この巨木を見落としがちですが、木立の上に特徴のある枯れた幹の残骸が突き出しているのが目印になります。少し先に駐車スペースがあるので安全に車を止める事が出来ます。表示板などの案内はありません。

雪中のハルニレ


青葉をまとったハルニレ



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