徳島県一宇町の「赤羽根大師の大エノキ」 (2001.10.26)


 高知に出かけたついでに徳島県の巨木を幾つか見た。最大のお目当ては、近年発見されて、徳島県一宇町を一躍有名にした日本一のエノキ、「赤羽根大師の大エノキ」である。貞光駅前から出るバス(1日に10便程度ある)に乗って、一宇中学校で降りる。ここから川を渡って蔭の部落に向かうが、地図で見るほど楽ではない。高度差がかなりあるので、徒歩なら、たっぷり1時間はかかる。車なら20分程度で急坂を上りきる。細い道であるので技術を要する。人に聞いたり、案内板を見たり、地元で出しているパンフレットに導かれて行き着くことが出来るが、苦労すると思われる。一宇町では、月に一度金曜日に「巨木ツアー」が行われるので、この機会をとらえるのが最も良いだろう。
 さて、赤羽根大師に着いて、まずお賽銭を入れようと思って近づくと、賽銭箱の横にニョッキリと大きな根方が露出している。エノキは、お大師様と切っても切れない縁があるようである。裏手にまわってみるエノキはさすがに立派なものである。樹高16m、目通り幹周り8.70mで環境庁調査で日本一と認定され、平成11年に徳島県の天然記念物となった。この高度から見る山々の遠望は素晴らしい。
 剣山の麓にある一宇村には、この他に沢山の巨木があり、巨木の村として有名になっている。



赤羽根大師様の社殿に大エノキの太い根が..。


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