兵庫県上郡町の「法雲寺のビャクシン」 (1998.11.22)


 日本一の幹周を誇る大ビャクシンは、兵庫県赤穂郡上郡町の法雲寺にある。 JR山陽本線を上郡で智頭急行に乗り換えて苔縄駅で降りる。駅は高架になっていて、 西を望むと小学校が見え、その右横に法雲寺が見える。駅からは、イチョウが目立ち、 ビャクシンは見えづらいが、見てきた後でもう一度見るとはっきりそれと解る。 樹高33.5m、根周り14.3m、目通り幹周り9.83m、樹齢は700-800年と推定されている。 赤松円心が法雲寺を創始したときに植えたと言われる。
 ビャクシンは、イブキあるいはシンパクとも言うが、太平洋岸を中心に、禅寺に 大木が多い。このページでも、「建長寺のビャクシン(6.5m)」、 「宝生院のシンパク(7m)」、「下柏のシンパク(8.34m)」、 「城願寺のビャクシン(6m)」などを紹介してきたが、 法雲寺のものは目通り幹周が9.8mあり、日本一の太さを誇っている。 ただし、国の特別天然記念物である宝生院のシンパクは、 地上1.3mで測った単独枝幹の幹周では法雲寺のものに及ばないものの、3本の幹周を 合わせると第一位になる。環境庁調査ではどうしたことか宝生院のシンパクが 記載されていない。



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